高血圧と降圧剤
食事療法や運動療法でも高血圧が改善に向かわない場合、医療機関で降圧剤が処方されます。
有名な降圧剤は七種類あり、高血圧の値や年齢、高血圧以外の病気の有無などによって、適切な薬が選ばれます。
何より大勢の高血圧を患っている人に出されているのが、カルシウム拮抗薬でしょう。
この薬というのは、血管壁にカルシウムの成分が入り込むことによって筋肉が縮み、血圧が上がることになるため、それを予防するのが狙いです。
ですが、むくみや頭痛などの副作用が見られますので、用心する必要があります。
高血圧に苦しむ人に渡される薬物の中で、ARBという薬も多く使用されています。
ARBは心臓病や糖尿病といったことがきっかけで高血圧になってしまった場合にも向いています。
この薬物は副作用の心配はあまりありませんが肝臓や腎臓などの部位を介して排出されるので、腎臓や肝臓が極端に弱くなっている状態や、妊娠中、授乳中の方には良くありません。
その他、ARBと似ていますがACEという薬もあり、糖尿病や臓器疾患のために起きている高血圧を改善するために利用されます。
この薬物もまた腎臓を介して排出されるので、重い腎臓障害には服用を控えたほうが良いでしょう。
排尿を促進させることによって血圧の変動を抑える利尿薬も降圧剤として処方されます。
日本以上に外国で広く知られていますが、評価は高い薬ですので、これから日本でも処方されることが増えるでしょう。
決められた量を守れば副作用があらわれることはありませんが、他の降圧剤と一緒に利用すると何を利用したかによっては副作用が見られることもあります。
その他、早期高血圧の改善のために利用されるα遮断薬や若い人で高血圧となってしまった場合に利用されるβ遮断薬も有名です。
医療機関できちんと診断を行い、各自の症状に適した降圧剤を用いて治療は進行させていきます。